『窓越し現実感』に必要だがめんどいパラメータ
ViewFrameの論文(リンク先はPDFファイル)にある『窓越し現実感』を達成するためのパラメータで準備が面倒なものがあります。
それは、"ディスプレイの幅"、"ディスプレイの高さ"というものです。これは単純にアスペクト比やドットの数というわけではなく『ViewFrame』を動かすディスプレイの投影面の物理的な幅、高さ(単位cm)です。これらはそのディスプレイのマニュアルやら実際に巻尺で計ることで取得できますが、プログラムから自動的に取得することが出来ません。インチといっても幅、高さは一様ではありませんし。
コンテンツ自体をリアルワールド(つまり私たちの世界)にスケーリングを合わせるとなるとバーチャルな世界とリアルな世界を繋ぐディスプレイそのものを実寸で非対称なパースペクティブ射影行列を作らないといけません。
そう考えると毎度毎度、利用するディスプレイごとにサイズを測るのってのはめんどうですね。一応、インタラクション2004版のバージョンにおいては起動時にダイアログで入力するようにはしましたが、なんにしてもキャリブレーションやら下準備をしないで済むシステムというのはなかなかできないものです。
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