DXSASのはなし
昨日は、急遽Microsoftの新宿のオフィスでDirectX Graphgcs Meetingということで色々とお話を聞くことが出来ました。
一応、ここでもかける話としてDXSASについて突っ込んで話を伺いました。
・スクリプト
DXSASのスクリプトはあくまでもパスとパスの繋がりやレンダーターゲットの挙動などを共通の記法で記しておくだけでD3D側で自動処理されることはないとのこと。Microsoftの指針に合わせて実装者側がそれに配慮して実装を行うか判断する必要があるとのこと(Microsoftとしては提案はするが強制はしないとのこと)。
そうしたことから現状ではあくまでもFX Composerのシーンコマンドのような処理は自前であれを解釈してやるしかないようです。まあ、個人的にはその方が健全と言えば健全(そこまではMicrosoftは肩代わりする必要は無いだろうし)。
・モデル関連のセマンティクス & アノテーション
エフェクトファイルとモデルを関連付ける際には、XファイルのEffectInstanceを使って関連付けるとのこと(もちろん今までのようにstringでパスを埋め込むのもありだが推奨されないそうです。これはこちらの実装状況をデモしたらはっきりと言われた。RenderMonkeyのModelDataセマンティクスを使うのもDXSAS的には推奨されない方法だそうです。)。ちなみにここではエフェクトファイルの変数のセットもできる(ただし、セマンティクスでは指定できないのでそれはD3Dで)。そうしたことからモデルデータに関してのセマンティクスとアノテーションは無いとのこと。
それとEffectInstanceですが、実際にMicrosoftのSDKサンプルではDwarf.xのほかにDwarfWithEffectInstance.xと言うのがあるのでこれはその点で非常に参考になると思います。取得の仕方は、D3DXLoadMeshFromXで可能(これは知っていた)。
なお、この話には予想もしなかった続きがあるんだがその話は現段階でここで書くべきではないのでいずれ時期が来たときにでも。
« 終了 | トップページ | ActiveXネタ »
「Programming」カテゴリの記事
- シングルヘッダのglTFシリアライズ/デシリアライズライブラリ:fx-gltf(2018.04.17)
- I3D 2018のPapersのリストが出そろったみたい(2018.04.12)
- GDC 2018 Cluster Forward Rendering and Anti-Aliasing in 'Detroit: Become Human'(2018.04.05)
- WinMLの始め方(2018.04.03)
- DirectX Raytracing (DXR) の話 その1 APIの構造など(2018.04.03)
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/2210/1393495
この記事へのトラックバック一覧です: DXSASのはなし:
« 終了 | トップページ | ActiveXネタ »
コメント