GPGPUはコンピュータサイエンスの1領域になりうるか?
先月末の記事ですが、GPGPU見てたら(RSSバー使うようになってから見るようになった。最近は、masafumi's Antenna設置で海外のサイトも前よりも巡回率が高くなった)海外の大学ではGPGPUの講義があるようですね。
GPGPUの該当記事
http://www.gpgpu.org/cgi-bin/blosxom.cgi/2004/10/28#aarhusGPGPU
University of Aarhus(デンマーク)のGPGPU講義概要
http://www.daimi.au.dk/~mosegard/GPGPU_E04
個人的には、カリキュラム自体を見たところかなりのモンだと思います。Week 3の内容は下記ですが、
Higher level functionality
Pointer, 1d and 3d arrays
Scatter and reduction
Sorting and searching
GPGPU languages
branching
3回目(イントロダクションを入れると4回目)でこれだけ踏み込むのは恐ろしい。
面白そうですが、個人的にはコレだけ尖った領域って学生の受講者数が少ない気がして成立するんだろうか気になります(日本の大学にいると)。確か、早稲田大学でMicrosoftがDirectXを使った講義をしているのは知ってますが、それがどういう状況なんでしょうね。ただ、この講義(University of Aarhusの方)の効果が高いなら、教育方法としてそのノウハウは知りたいもんです。
個人的には、2~3年でGPGPUってのはコンピュータサイエンスの1領域として一般化しそう(その後はあって当たり前の世界になるだろうと思うんで、特殊な領域でなくなるんじゃないかと)な気がしますが、個人的に付き合いのあるハードよりな方からはあんまりいい印象を持ってる感じがしないようです(私の周りだけかもしれませんが)。と、いうのもたいていがDSPと形容されてしまいます。
まぁ、今の段階では特殊なハードウェア積まないといけないと思われてるようで、GPUが単純なグラフィックハードウェアを飛び出して、CPUのような汎用的なプロセッサに進出することが恒久的なものではないって思うんでしょうね。
それに対してGPUを利用する研究者は単なるデモやベンチマークではなく、GPUで無いとどうしても解決が出来ないアプリケーションを提示していかんといけませんねぇ。
そんなわけで、OpenVIDIAのこともそうですが、共同研究のネタ(ViewFrame時代からのCVネタ。私自身のサブテーマ的な扱いなんですが、こっちの方が成果が出てしまってるのは精進が足らんね)はちょっとヤル気が出てきてます。
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