フォト

Google AdSense

  • AdSense
無料ブログはココログ

« 7/4 | トップページ | デバッグ »

2005.06.20

GPGPUで何がうれしいか

明日のゼミのために考えていたのですが、GPU自体のアーキテクチャが過渡期的なものと捉えられてる人は結構多いようです。そもそも多くの人がGPUのアーキテクチャやそもそもどういう用途でどのくらい使われてるかを知らない研究者も多いです。

なので、なんでもかんでもGPUでやりましたって、だけではどうしても研究として認められにくいわけです(”安価に”とか”汎用的に”ってのはアカデミックではウけにくい感がありますね)。

私自身が、考えるのは単に並列で速いとかそういうことではなく、

GPUを用いることで実時間で解決しなかった問題が実時間(・・・により近く)で解決できる

ということじゃないでしょうか(もちろん、それ自体もCPUの進化で解決される問題かもしれませんが)。ちなみに実時間は、ディスプレイのリフレッシュレートでもいいですし、CVなら入力に使うカメラのフレームレート。

しかしながら、現時点である手法(コンピュータ上での解決法や理論、手法全般を指します)を用いる場合、今の技術で「実時間で処理できないことが前提」であるものと「実時間で処理できることが前提」では、応用性が変わってきます。

そういう前提条件が変わることで、ある手法を用いたソリューションの提案の仕方も変わりますし使われ方も変わるわけですね。

なので、私自身は実時間(もしくはそれに順ずる速度で動く)を前提としたアプリケーション以外でのGPU利用には若干懐疑的なんですよ(まぁ、私自身がリアルタイムの人なんで)。

そんな感じで、明日のゼミのためのスライドのまとめにしようかと思います。

« 7/4 | トップページ | デバッグ »

Programming」カテゴリの記事

学問・資格」カテゴリの記事

コメント

僕は実時間で解決できたかどうかというのは
あまり重要でないと思いますが,いかがでしょう.
実時間で実行できるかどうかは,それこそ
僕には過渡的なイメージを想起させる利点に思えます.

僕の考えでは,GPGPUの研究で最も嬉しいことは,
問題の並列性をこれまでとは別の観点から
発見できる可能性があるという事ではないかと思います.
「並列で速いとか」を生かすために,問題の並列性を
発見する必要があるのが,嬉しいことじゃないでしょうか.

あと,これは僕の単なるイメージですが,
なんでもかんでもの程度によるものの,「GPUでやりました」
だけで研究として認められない可能性が高いのは,
むしろGPU自体をよく知っているコミュニティの方が
多いような気がします.実例を挙げるならば,
GPGPUのforumなんかはその代表的な例かと思います.

# 最近はあまりリアルタイムじゃない人より

コメントどうもです。

修論の時期が近くて、論文はともかく。修論審査時(口頭発表)にGPUを問題解決に利用した部分での理由付けにちょっと悩んでおりまして(中間発表からちょっと苦手意識が…)。

> 問題の並列性
これは確かにありますね。

GPGPUの場合、入力に大量のデータ(テクスチャ)があって、出力も大量のデータを格納するバッファ(テクスチャ)に出力すると言う発想がCPUベースの実装と処理のモデルが大きく異なる点であると認識しております。

並列性に関して否定気味だったのは、最近、とある先生のコメントで「CELLなどのアーキテクチャが出てきてるわけだから、将来的にそちらでやった方がいいのでは?」なんてのあったもんで(実際、一般の開発者や研究者に解放されるかという点では大いに疑問ですが)。

> 並列で速いとかそういうことではなく
う~ん、なんか最近微妙に自分自身の足場に対してグラグラしてる感がありまして。今読み返すとなんで、こんなこと書いちゃってるんだろ・・・。

もうちょっと自分の研究領域を大雑把に定義するといいのかもしれませんが…(エンターテイメントコンピューティングとかリアルタイムなんたらとか、インタラクティブ技術とか)。

> オフライン
最近は、オフラインメインですか(…ということは今年のSIGGRAPHなんかもですかね)。

緻密な計算を積み上げて出来る手法に対する研究に対しては憧れがありますねぇ。

GPGPUの位置づけは難しい問題だと思っています.

アーキテクチャ側の人は面白いアイディア(GPUでこんなことできました,GPUがこんな風に使えそうですよ,的なこと)を重視してくれる気がしますし,HPC側の人は具体的な数値性能などに興味が行くのではないでしょうか.

>CELL
実は私も先日とある先生にそのような話を振られました.個人的には,CELLなどに行くのも有りだと思っています.自分の研究発表の都合もあって具体的なことは言えませんが,やはり研究の位置づけの問題であって,「GPUを使う」のが重要なのか,「何か重要なものあって,その中にGPUがある」のかの問題かもしれません.

なんだか良くわからないコメントを書いてしまって申し訳ありません…….

コメントありがとうございます> togabito さん

> GPGPU
まぁ、基本的な位置づけ的には近い認識です。

グラフィックスを専門としている発表の場だとどんなことでも、まぁそこそこ反応があるんでいいんですが、私の研究科は実はあんまりコンピュータのローレベル(システム自体とか評価実験とかソフトウェアの方が多くて)なところを扱わないところなので、アーキテクチャ側の人もHPC側の人も修論審査に加わらないのが頭の痛いところなんですよねぇ~。

> CELL
それにしても最近、CELLを勧めるのが流行ってるんですかねぇ。

この分野での悩みは,masafumiさんが
感じている事とは違うかもしれませんが,
僕もいろいろとあります.

例えば,GPGPUは分野を跨ぐ研究になる事が多く,
どうしても跨がれた分野の(特に保守的な)人に
ウケが良くない場合があるという事が挙げられると思います.
中途半端に認識がある人だと「GPUを使えば速くなるのは当たり前だ」
という感想を持つようで,非常に悩ましいです.
(presentationが悪いという問題もあるでしょうけど)

あと研究領域というか,自分の足場については
僕も今,非常にグラついてまして,これまた悩ましいです.

CELLはPS3としてはどうにも言えませんが,
単体で見ると弄ってみたいと思わせる魅力はあります.
でも,やっぱり一般人には開放されないでしょう…

# 今年のあれはたぶんオフライン用途です.

きっとですね、この手のディスカッションをもっとGPU使う人たちで沢山やったほうがいいと思うんですよ、いわゆる『良かった探し(byポリアンナ)』なんですが。

ある先生の「CELL発言」なんてのはまさにいい例で、実際にGPGPU的アプローチに挑戦しているわけでもないのに、アーキテクチャーから想像して言ってるだけですよね。別にCELLプラットフォームが買える訳でもないし。PS2のときもEE幻想がありましたが、いまだにEEはお店で買えません、つまりコンシューマ開発環境ではないし、実際、組むとなったらえらい制約だらけです。

しかも悲しいのは、実際にものすごい計算機科学のテクニックを使って実装しているのに、それがアカデミックなトピックとして表出してこないことです。なので一般人には「PS2すごい=グラフィックスすごい=アーキテクチャすごければ皆すごい」という幻想を抱かせてしまっています。

CELLについてはGPU各社が例によって真似てくる可能性があります。なので現状の我々の取り組みや利点(実時間・並列)は、全く間違ってないアプローチと思いますが。

足元がぐらつくように感じるのは当たり前だと思います。まずは基本的な目的と、解決手段の積み重ねが連続していなければならないと思います。そのためにもGPU専門家のディスカッションは重要です(mixiでやれという話も)。

「GPUを使えば速くなるのは当たり前だ」という意見は、実はあまり否定できたものではないですね、トランジスタ数から違いますから。でもポイントは評価手法だと思います。たとえばGPUCVでも既存のアルゴリズムとGPU上での実装を比較する、というあたりで既存のコンピュータ科学の延長線上に、アカデミックなトピックを見出せます。

>>Beeさん
たしかに、いきなり異分野の人が入ってきてハードウェアのパワーでやり方を変えられてしまう(…表面的にそう見えてしまった倍)のは面白いと思わない方はいるでしょうね。

ただ、まぁGPUについて認知度があがると個人的にはGPGPUというのは消える(あと、"GPU based~"というタイトルの論文)のではないかと思っております。

これはGPUが使われなくなるというのではなく、GPUが当たり前にある時代には何かをしたい時に、GPUを使う方法が選択肢として当たり前になっているだろうから特別な名称はいらないということです。

そんな時代は、そんなに遠くは無いとは思っているので、自分自身の研究者としてのその時代の位置づけについて考えていたりします。

>> akihikoさん
たしかにトランジスタ数による表現は分かりやすいですね。

> アプローチ
・・・に対する評価は、確かにコンピューティングのやり方が多様化しそうなこれからを考えるとアリですね。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/2210/4636524

この記事へのトラックバック一覧です: GPGPUで何がうれしいか:

« 7/4 | トップページ | デバッグ »