Dirct3D12秋のアップデートでDXR以外に追加されたもの Render Passes
Windows 10 October 2018 UpdateでDXRが追加されましたが、それ以外にRender passesが追加されています。
https://docs.microsoft.com/en-us/windows/desktop/direct3d12/new-releases#windows-10-version-1809
Direct3D 12 render passes
https://docs.microsoft.com/en-us/windows/desktop/direct3d12/direct3d-12-render-passes
VulkanにはRenderpassがありましたので、それに近いものなのか気になりましたが、そういうわけではないようですね。
最初の方に利用シナリオがあり、そこで以下のように書かれています。
Render passes can improve the performance of your renderer if it's based on Tile-Based Deferred Rendering (TBDR), among other techniques. More specifically, the technique helps your renderer to improve GPU efficiency by reducing memory traffic to/from off-chip memory by enabling your application to better identify resource rendering ordering requirements and data dependencies.
Tile-Based Deferred RenderingアーキテクチャのGPUのパフォーマンス向上のためにあるようですね。TBDR用のメモリのトラフィック解消に良いようですね。
TBDRアーキテクチャというとARMのSoCのGPUではよく見かけますが、Windows 10だとSnapdragon用なんでしょうね。
あと、IntelのGen 11の記事を見ていたら「Gen11の内蔵GPUは、タイルベースのレンダリングの仕組みを持っており、メモリ帯域の削減や電力効率が改善される。さらにL3キャッシュは3MBに強化されるなど、メモリ階層に関しても大きく改善されている。」という記載がありますので、こちらも使用した方がいいのかもしれません。
Intelの次期内蔵GPUは1TFLOPSの性能で3Dゲームにも対応
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1158131.html
https://pc.watch.impress.co.jp/img/pcw/docs/1158/131/html/008_o.jpg.html
ちなみに、TBDRじゃないGPUでもこのコードを入れても問題なく動くようです。ただし、特にパフォーマンス向上には寄与しないようです。
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